「グループを象徴する存在」である柿崎芽実の役割の大きさ。衝撃的な卒業発表を受けて【コラム】

画像提供:Seed & Flower合同会社

6月21日、日向坂46の柿崎芽実が自身の公式ブログにて卒業を発表した。

ブログでは「4月頃から心と身体のバランスがうまく取れない事があり、お仕事をお休みさせていただくことが多くなってしまいました。」と体調不良について触れると、休んでいた期間中に将来のことを考えたとし、「周りの友達も大学など進路を考えている中で、私も自分の人生を考えて卒業という選択をしました」と卒業という選択に至ったことを明かした。

日向坂46は2月の改名発表を受け、3月27日にデビューシングル『キュン』を発売。けやき坂46時代には、欅坂46のCDにカップリング曲という形で参加していたため、待望の単独シングル発売だった。乃木坂46や欅坂46よりずっと長い、グループ結成後3年3か月のCD発売と言うこともあって、初週売り上げは約47万枚に到達する大ヒットを記録。「オリコン上半期CDシングルランキング2019」でも1位AKB48、2位乃木坂46、3位欅坂46には及ばなかったものの、4位にランクインしている。

明石家さんまさんが、ラジオ番組にて「NHKが言うには今年は日向坂やって」と関係者からの高評価を語るなど、2019年は日向坂46の年になると期待されていた中、5月31日に発表された2ndシングル『ドレミソラシド』詳細内で「メンバー生写真」ランダム1枚封入(TYPE別 19種)となっていたため、柿崎芽実の2ndシングル不参加が不安視される事態となっていた。一部では映画撮影など外仕事では?と推察する声もあったが、そうではなかった。

グループは長い下積み時代を終えて、ようやくデビュー。単独のBINGO!シリーズも開始、各種音楽番組やバラエティー番組への出演、そして柿崎自身もNHK高校講座のレギュラーに選ばれるなど、まさに坂道を上り始めたタイミングでの卒業発表となってしまった。

同じ1期生の齊藤京子は「大切な仲間」と題してブログを更新している。

[su_quote]第一印象は、この子と同じグループ?!私年齢的に大丈夫かな…
と思いました。
幼くて小さくて可愛くて赤ちゃんみたいで…
ひらがなけやき最終審査合格発表では一番最初に名前が呼ばれ初期からセンターとして活動してくれていました。
バラエティでの”ぶりっ子キャラ”では大活躍でとにかく尊敬していました。
それがきっかけでアイドルとしてはグループの中で一番尊敬していました。
ひらがなけやき一期生で最年少で…
きっと一期生全員を見送るのだろうなと思っていました。
そんな柿崎芽実の卒業が今、考えられないです!!
柿崎がグループ最初の卒業生だなんて誰一人想像していなかったと思います。
日向坂46にはめみが必要でした。
デビューシングルでは同じフロントを務め、カップリング曲の一期生曲『耳に落ちる涙』では初めてめみとのシンメを務めました。
バラエティでもめみのあの最強なキャラは必要だしグループにもパフォーマンスにも必要、必要不可欠なメンバーでした!
正直本当に悲しいです。現実だと信じられないです。
でも卒業という道を選んだので私たちはそれを受け止めなければならないし、めみの”日向坂46″ではない違う新しい将来を応援することが私たちのできることだと思います。
卒業だなんて本当は考えたくないですが大切な尊敬できるメンバーの選んだ道なので私は応援します。
2016年5月8日にアイドルになった頃から今まで本当にありがとう。
これまでのアイドル活動、全てを一緒にやってきて、一期生として一番最初から何もかも。。
ZeppツアーやRe:Mindや…あの時みんなで泣いたことや大喜びしたことや怒って全員で閉じこもったことや…あんな時代もあったなって今思えることがたくさんある。
これからのめみの進む道を応援します。[/su_quote]

けやき坂46 メンバーオーディション合格者

オーディションの合格発表時にすでにセンターポジションだった柿崎。けやき坂46には長濱ねるという約束されたエースがいたが、最初の楽曲「ひらがなけやき」ではそのねるとWセンターに指名された。特例で加入したねるとWセンターになっていることから、運営サイドの期待の高さがわかる。

続く「誰よりも高く跳べ!」でもWセンターは継続。「僕たちは付き合っている」ではねるの単独センターとなったが、柿崎は裏センターとも呼ばれる2列目中央。そして「永遠の白線」では初めて単独でセンターに指名された。

「距離感学校」という言葉が生まれるほど人懐っこく、冠番組『ひらがな推し』『日向坂で会いましょう』では、ぶりっ子キャラも定着。小学生の時に呼ばれていたというニックネーム「スノープリンセスエンジェル」や同い年の欅坂46の平手友梨奈との仲良しエピソードから「てちめみ」と呼ばれるなどストーリー性も抜群。ルックス、キャラクター、ストーリー、そして演技力を合わせ持つアイドルだ。

日向坂46公式ブログより

(卒業発表前最後の更新となった2019年1月のブログではお姉さんの手で「スノプリ」を撮影。大好評となっていた)

そんなひらがなけやき・日向坂46の楽曲にも通ずるような柔らかい雰囲気とキャラクターはグループ全体を覆うものであったともいえる。佐々木美玲が「ハッピーオーラを体現する存在」であるならば、柿崎芽実は「グループを象徴する存在」だと言っても過言ではないだろう。

同い年の平手友梨奈とは仲も良く。ブログでは突然「この前、ゆりなと制服デートしました\♡/」と2ショットを公開したこともあった。さらには「アンビバレント」のTypeD収録された自撮りTVでは一緒に水族館へ。この特典映像には「デートじゃん!」というファンの声がネット上に溢れかえることになった。

日向坂46公式ブログより

けやき坂46が日向坂46へ改名し名実ともに別グループとして歩きだしてからも、そんな仲良しペアが好きだという声は止まなかった。クールで人見知りな平手と人懐っこく距離感の近い柿崎のペアは、本格的に別路線を歩み始めた欅坂46と日向坂46の架け橋的な役割を果たしていたと言える。

3月にはけやき坂46としてラストコンサート、そして長濱ねるの卒業発表があった。そんな「けやき坂46」の終わりを感じる象徴的な出来事の中、今度は柿崎芽実の卒業発表。グループ活動初期にWセンターを務めた2人の不在は、日向坂46への改名に並ぶほどにグループの変化というものを感じずにはいられない。

卒業後の進路について

柿崎は卒業後の進路について「卒業後の進路は、これからゆっくり考えていきたいと思います。」と明言を避けた。4月26日に発売された「クイック・ジャパン143」ではこんなやり取りが掲載されている。

[su_quote cite=”クイック・ジャパン143″]もし自分の子どもに「アイドルになりたい」って言われたらどうしますか?

柿崎「すごい悩むんですけど、私は止めます。私は中学生のころからやっているので、『普通の学生時代を送りたかったな』と思うこともあるんです。」[/su_quote]

日向坂46は『キュン』で最高のスタートダッシュを切った。勢いに乗った中で2ndシングル『ドレミソラシド』の発売も控えている。2作連続でセンターに選ばれた小坂菜緒以下メンバーたちにとっても勝負の年だ。今年あるかもしれない初のレコ大、初の紅白のステージにメンバーが揃わないのは残念だが、柿崎がこのあと「普通の学生」に戻るのか、芸能活動を続けてくれるのかにも注目したい。

柿崎の卒業発表は青天の霹靂だった。僕にとっては乃木坂46の推しメンだった橋本奈々未の卒業発表くらい寂しい出来事だった。舞台「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」などの好演を見ると、卒業後はぜひ女優など演技の仕事をしてほしいなと思うが、しばらくは心身を休めることになるだろうか。ファンの間に広がった衝撃は収まりそうにない。

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