いいかげんすぎる対応が続くNGT48運営サイド。スタッフが守りたいものはいったいなんなのか?【コラム】

2019年を迎え、NGT48の山口真帆が襲われた事件が話題になっている。昨年12月、山口が自宅玄関で男2人から暴行を受けるという被害に遭っていたことが発覚したのだ。しかもそれは運営サイドからの報告ではなく、本人の密告とも言えるSHOWROOM配信とTwitter更新によるものだった。さらに10日にはNGT48劇場で行われた劇場公演に参加した山口は「お騒がせして申し訳ありません」と謝罪。3周年記念公演という重要な公演だったとしても、公演を実施した挙句、被害者が謝罪するという事態を招くことになってしまった。

事実がわからないので、当サイトではこの件について静観しようと思っていたのだが、記者会見も、本日1月14日に出された2度目の公式コメントも、1度目のそれほどではないにしても、納得できる内容ではなかったため、こうして記事を書きたいと思う。

NGT運営からの二度目のコメント

本日1月14日には運営サイドから改めてコメントが発表された。

株式会社AKS
代表取締役 吉成 夏子
運営責任者兼取締役 松村 匠
昨年12月8日に発生した山口真帆に関わる一連の騒動について、NGT48の応援をしていただいているファンの皆様にご心配とご迷惑をお掛けしておりますこと、並びにメンバーに不安な思いをさせてしまったことを、改めてお詫び申し上げます。
以下の通り、今までの経緯及び今後の対応等について、ご説明申し上げます。
まず、メンバーが今回の件に関与していたかどうかという点に関し、改めて新潟警察署より、送致をした人物はファンを名乗る犯人2名のみです、一般的には共犯者と確認ができれば送致をします、とのご連絡をいただきました。
仮に、NGT48のメンバーの中に違法な行為をした者がいたのであれば、加害者たちと同じように送致されるはずですが、今回、メンバーは誰も送致されておりません。
したがいまして、当社としては、メンバーの中に違法な行為をした者はいない、と考えております。
ただし今後、違法ではないものの、メンバーとして不適切な言動がなかったか、今回の件の真相究明のため、弁護士や有識者等の専門家による第三者委員会による調査を実施いたします。
警備の具体的内容については、警備会社の指導により、具体的にお示しすることはできませんが、当社としましては、今回の事件が起きたことを真摯に受け止め、深く反省し、今後の対応として、警察や警備会社と相談をしながら、警備体制をより一層強化し、メンバーの安全と安心を守っていくように致します。
今後のNGT48の運営体制については、今村悦朗支配人は異動となり、早川麻依子を新支配人、岡田剛を新副支配人として新たにスタートすることに致しました。
新支配人と副支配人のコメントは、以下となります。

前回はAKS名義でしかなかったが、今回は代表者の氏名が記載されたことはいいだろう。警備の具体的内容について明かせないというのもわかるし、メンバーの違法性というのも(つまりメンバーの中に暴行を教唆したものがいないという点も)有罪とまでは難しいのかもしれない。後述するが、第三者委員会による調査を実施というのも頷ける。

しかし、納得できないのはその後の記者会見の内容だった。記者会見を開いたこと自体は前進ともいえるが、今村支配人を異動させた直後に記者会見を開いたこと自体、トカゲのしっぽ切りで官僚のようなやり口だなと怒りが湧いた。

ここではメンバーの関連性について以下のような質疑応答がなされた。

--ファンがメンバーとマンションに住んでいるとの情報もある
「繰り返しになってしまうが、警察の捜査内容に関わることなので、コメントは差し控えさせていただきたい。メンバーの違法性がないということは、警察から見解をいただいていますし、今後メンバーとしての不適切な行動については、調査をさせていただきたい」

これ以外にも「警察の捜査内容に関わることなので、コメントは差し控えさせていただきたい。」という回答が繰り返された。そして「メンバーの違法性」はないということが強調されている。メンバーだけではなく山口真帆への暴行犯は不起訴処分になっている。「終わった」事件に対して発言することもできないのだろうか。「警察とのやりとりをさせていただいていた」からコメント発表や記者会見が遅れたというのなら、警察とのやりとりが終わったからこそコメント発表や記者会見に臨んだのではないか。それとも警察の捜査は継続しているのだろうか。

それでは警察はいったいなにを捜査しているのか。検察が不起訴と判断した事件を、これだけ短期間のうちに警察がまた捜査しているとでもいうのだろうか。暴行犯がメンバーへの迷惑行為へも関与していたのだろうか。それとも余罪が判明したのだろうか。警察の捜査が継続しているのなら「メンバーの違法性がない」とどうして断言できるのだろう。それは警察の捜査のあとに検察が判断することだ。

警察という「権力」を見せることによって回答を避けようとしているように見えてしまう。第三者委員会の調査を待ってから回答したいということならまだ理解できるが、警察がなにを捜査しているのかも言えないのに「警察の捜査内容に関わることなので、コメントは差し控えさせていただきたい。」という回答は違和感を覚える。メンバーへの嫌疑があるのにも関わらず、言えないとはそんな重大な事件なのだろうか。運営サイドはいったい何を守ろうとしているのだろう。

また会見では今村支配人の異動への質問もなされた。

--今村前支配人には、辞任求める署名も起きた。引責による人事か
「そういうことでは一切なく、(新支配人が)女性の立場をよく理解し、新しいNGTを創出したいということです」

--本人からの申し出はなかったか
「そうですね。こちらの人事異動ですから」

今村支配人の異動は引責ではなくたんなる人事異動によるものだという。これを聞いて「解雇」にすると理由を言わなくてはならなくなるから、「異動」という形にしたのだろうと僕は思った。新支配人が女性になったことも「女性の立場をよく理解し」と言いたいだけじゃないかと思った。

担当者を異動させ本人に事件・不祥事などについて語らせないというやり口は官僚機構の十八番だ。今回の事件でもAKSからのコメントはあっても今村支配人からの発信はなにもない。このタイミングでの異動がただの人事によるものだとすればそれこそが問題だ。問題が表面化し話題になったタイミングでの人事による異動なんて、「本人にはなにも語らせませんよ」「批判してください」と言っているようなものだ。たとえ雇われだとしても責任者がなにも語らない、語らせないとなれば組織自体の体質の問題に発展しかねない。

スタッフの“情報統制”により招いた混乱

さらに運営の対応のまずさが明らかになったのは以下のデイリー新潮の記事だった。

このスタッフの“情報統制”により結果的にスポーツ各紙は「誤報」を報道することになってしまった。その後NGT48運営からは(まほほんの主張とは異なるものの)メンバーの関与を認めるコメントが出た。これにより、情報の錯綜と混乱を招いてしまった。

「事実がわからない」「当事者と運営サイドのコメントが矛盾している」となれば、ファンの疑念・予想・妄想は無秩序に拡大していく。現在、暴行犯に関与しているとされるメンバーへの批判が続出しているが、その根拠がSNSのフォローを外したということだけでは確実だとは言えない。だからこそ運営主導による真相究明が重要になるのだが…

メンバーからのコメント

メンバーからはコメントが相次いで発信されたが、「私は関与していません。お騒がせして申し訳ありませんでした。」では要領を得ない。メンバーからは語りにくいというのはよくわかる。運営サイドが主導的に真相究明に乗り出さず、責任者の今村支配人が異動となり、ほかに語るスタッフもいないとなれば、もう第三者委員会の発表を待つしかないだろう。

しかし、第三者委員会の調査がどのように行われるのか、どのようなメンバーが選ばれるのか、どのくらいの時期に発表されるのか、調査に対してNGT48運営は(警察の捜査内容も含めて)協力できるのかなど不透明だ。

これまでHKT48の大量脱退、乃木坂46橋本奈々未の文春報道とその後のコメント発表、欅坂46志田愛佳の休業から卒業などメンバーに関連しようとする(ストーカー行為なども)行為は何回も問題提起されてきた。公式サイトでそういった暴走行為を戒めようとする文章が掲載されたこともある。支配人の交代したNGT運営にもメンバーを第一に考えた行動をとってもらいたいものだが、前述の記者会見はその期待感を裏付けるものではなかった。

テレビの冠番組「NGT48のにいがったフレンド!」は放送エリアを青森県、埼玉県と拡大。駅伝に詳しすぎるアイドル・西村菜那子が駅伝アイドルとして活躍したり、「2018ブレイクタレント」1位に中井りかが選ばれるなど、地道に活動の幅を広げてきた。4thシングル「世界の人へ」はロシアでPV撮影を行うなど、世界を視野に入れたAKB48グループの中でも国際的な活動をしてきた。

「世界の人へ」伝えることがなんなのか。一日でも早い真相解明と、まほほん、りったんの体調が回復すること望むばかりだ。

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